サンプルでは、2011年より「価値観を揺さぶる」ことを目的とした社会人向けのワークショップを神奈川・東京・北海道・新潟で行ってきました。 

2022年度は『起こす』をテーマにサンプル・ワークショップを実施します! 
松井周とバラエティに富んだ講師陣で、感性を揺さぶるプログラムを用意してお待ちしております。
 

※演劇経験は全く問いません。どなた様も全コマ参加可能です。

2022年テーマ『起こす』について 

今年のテーマは「起こす」です。

コロナ禍は3年目に入りましたが、最近その前のことを懐かしく思い出しはするのですが、戻ろうという感覚よりも「あの頃の生活習慣に戻…らなくてもいいかも?」という心理が働くような気がしています。

これがいいことか悪いことかはわかりませんが、困ったことに集まって何かを作り出すようなことがしづらくなっていると感じています。集まって何かしているうちに形が作られていくようなもの、薪を並べて火を起こすようなことがやりづらい。

「起こす」という言葉には、目を覚まさせる、立たせる、無から有を生じさせる、などの意味がありますが、こんな状況だからこそ、「起こす」べきなのでは?

まずは集まり、どんな小さなことでもいいから「起こす」ことから始めるワークショップを開催したいと思います。

どうぞよろしくお願いします。(松井)

■ワークショップ概要 

日程:2022年9月23日(金・祝)・24日(土)・25日(日) 
会場:北千住BUoY (アクセスはこちら
テーマ・講師:

  • 23日 13:00-16:00 〈戯曲・演出〉松井周
  • 23日 17:00-20:00 〈セノグラフィ〉杉山至
  • 24日 13:00-14:40 標本会議
  • 24日 15:30-18:30 〈感覚・翻訳〉和田夏実
  • 24日 19:20-21:00 標本会議
  • 25日 13:00-16:00 〈舞台衣裳〉堂本教子

料金(税込):
[1コマ]各講座:4,000円 標本会議のみ:3,000円
[23日通し受講] 7,500円
[24日通し受講] 6,500円 ※標本会議は1回のみ
[全5コマ通し受講] 17,000円 ※標本会議は1回のみ

※やむを得ない事情により、講師が変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。 
※ワークショップは、COVID-19対応を十分に考慮して実施致します。 
※ワークショップの様子を記録し、資料として公開する場合がございます。
※昨年度のワークショップの様子はこちらをご覧ください(link)

お申し込み方法:下記ボタンよりフォームに必要事項をご入力してお申し込みください。


※ お申し込み完了後、遅くとも9/17(日)までに運営より振込先をご連絡致します。ワークショップ開始までにお振込みをお願い致します。
※定員を大きく超えるお申し込みがあった場合には抽選とさせていただきます。
※ COVID-19対応にご協力ください。
※ 原則として入金後の返金は行いません。
※ ご不明点がございましたら、hyohonshitsu@gmail.com までご連絡ください。

■ワークショップ詳細

(クリックすると該当箇所へジャンプします)
  1. 戯曲・演出:松井周
    『小さな摩擦を起こす』
  2. セノグラフィ:杉山至
    『セノグラフィからアフターコロナのパフォーミングアートの可能性を探る2022』
  3. 『標本会議』(ファシリテーター:松井周)
  4. 感覚・翻訳:和田夏実
    『存在の行方を、細胞に問う』
  5. 舞台衣裳:堂本教子
    『素敵な妄想』

1. 戯曲・演出:松井周
『小さな摩擦を起こす』

参考:2021年7月開催風景

【日時】
2022年9月23日(金・祝) 13:00-16:00

【内容】

戯曲と演出で3時間のワークショップというのは少し無茶ではあるのですが、作品をつくる際のヒントというか、種火を起こすワークショップをやってみたいと思います。
舞台作品には、今私たちが抱えているちょっとした違和感が現れればいいなといつも考えています。それは種火のように小さくても、いずれ森を焼くような規模の大作になる可能性を秘めています。
まずは摩擦から始めてみましょう。

【参加条件】
特になし

【講師プロフィール】
松井周(まついしゅう) 劇作家・演出家・俳優/サンプル主宰

1972年生東京都出身。1996年劇団「青年団」に俳優として入団後、作家・演出家としても活動を開始する。2007年『カロリーの消費』より劇団「サンプル」を旗揚げ、青年団から独立。バラバラの自分だけの地図を持って彷徨する人間たちを描きながら、現実と虚構、モノとヒト、男性と女性、俳優と観客、などあらゆる関係の境界線を疑い、踏み越え、混ぜ合わせることを試みている。近作に『変半身(かわりみ)』(共同原案:村田沙耶香)、『ビビを見た!』(原作:大海赫)など。 
2011年『自慢の息子』で第55回岸田國士戯曲賞を受賞。2016年『離陸』で2016 Kuandu Arts Festival(台湾)に、2018年『自慢の息子』でフェスティバル・ドートンヌ・パリ(仏)に参加した。


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2. セノグラフィ:杉山至
『セノグラフィーからアフターコロナのパフォーミングアートの可能性を探る2022』

参考:2021年7月開催風景

【日時】
2022年9月23日(金・祝) 17:00-20:00

【内容】
未曾有のパンデミックがまだ続いている。が歴史は人類がそれを克服してきたことを証明している。そして苦難の後に手にしたものは大きい。
例えば、ルネサンスは疫病で停滞した時代を克服したヨーロッパが獲得し謳歌した文化芸術の一つの頂点だ。
次の日常へのリハビリを兼ねてそろそろ誰かと対話しながら街へ出たい。空間へ。日常へ。
次に私たちが獲得しうる何かを探しに。


【参加条件】
中学生以上

【講師プロフィール】
杉山至(すぎやまいたる) セノグラファー・舞台美術家

国際基督教大学卒。在学中より劇団青年団に参加。2001年度文化庁芸術家在外研修員としてイタリアにて研修。近年は青年団、地点、サンプル、てがみ座、デラシネラ 、岩渕 貞太、DanceTheatre LUDENS、テニスの王子様など。演劇/ダンス/ミュージカル/オペラ等幅広く舞台美術を手掛ける。2014年、第21回読売演劇大賞・最優秀スタッフ賞受賞。舞台美術研究工房・六尺堂ディレクター、NPO法人S.A.I.理事、二級建築士、2021年より芸術文化観光専門職大学(兵庫県・豊岡)准教授。


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3. 『標本会議』

参考:2022年3月 実施風景

【日時】
2022年9月24日(土) 13:00-14:40
2022年9月24日(土) 19:20-21:00

【内容】
誰でも俳優になれる!
未来を生きる!
憑依系カードゲーム!

標本会議とは、私たちの未来を予測し、私たちの現実のふるまいにおけるヒントを探るためのカードゲームです。

様々なテーマに対して、カードに書かれた役割になって会議をすることで、遊ぶように演劇をしながら他人と自分、世界と自分を考えるきっかけをつくります。

【参加条件】
特になし

【ファシリテータープロフィール】
松井周(まついしゅう) 劇作家・演出家・俳優/サンプル主宰

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4. 感覚・翻訳:和田夏実
『存在の行方を、細胞に問う』

【日時】 
2022年9月24日(土) 15:30−18:30

【内容】 
何かが目の前で起こった時、それをどう受け取るかはひとりひとり違っています。瞬間、どこに意識を向き、どの感覚を通して、どんなふうに解釈したのか。そこには、瞬間の今のその人の身体だけでなく、過去にその人が関わりをもったこと、歴史、記憶、ものの持ち方など「これまでの身体」が関係していて、さらには、その人の頭のなかでそれがどうつながり、どんなふうに想起がうまれるのかもまた、触覚やことば、映像、視点など、多様な感覚と認知の広がりがあります。あなたの中にあるものは、隣の人の世界にはどんなかたちで「存在」しているのでしょうか。

【参加条件】 
特になし

【講師プロフィール】
和田夏実(わだなつみ) インタープリター

ろう者の両親のもとで手話を第一言語として育ち,大学進学時にあらためて手で表現することの可能性に惹かれる。視覚身体言語の研究、様々な身体性の方々との協働から感覚がもつメディアの可能性について模索している。近年は、LOUD AIRと共同で感覚を探るカードゲーム”Qua|ia”(2018)やたばたはやと+magnetとして触手話をもとにした繋がるコミュニケーションゲーム”LINKAGE”、”たっちまっち”(2019)など、ことばと感覚の翻訳方法を探るゲームやプロジェクトを展開。美術館でワークショップなどを行う。東京大学大学院 先端表現情報学 博士課程在籍。同大学 総合文化研究科 研究員。2016年手話通訳士資格取得。https://www.signed.site/


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5. 舞台衣裳:堂本教子
『素敵な妄想』

【日時】
2022年9月25日(日) 13:00−16:00

【内容】

空間と身体をイメージし 湧き上がってくる「何か」を 構築、解体していく、を繰り返し 素敵なもの(衣裳)に具現化してゆく事が、舞台衣裳家の醍醐味だと思います。
今回は、少ない時間ですが 人物(生物)を想定し 身に付けるもの(衣裳)をデザイン製作する事で 舞台衣裳の一旦を疑似体験していただこうと思います。

【参加条件】
特になし

【持ち物】

参加者へ後日ご案内いたします。

【講師プロフィール】
堂本教子(どうもときょうこ) 舞台衣裳家

コンテンポラリーダンス、舞踏、演劇、歌舞伎、オペラなどの衣裳デザイン製作。1999年と 2003年には、チェコ・プラハ カドリエンナーレ国際舞台美術展出展。2000年、文化庁芸術家在外研修として、バットシェバ舞踊団の衣裳デザイナーRakefet Levy に師事。99年伊藤熹朔賞奨励賞、第36回橘秋子賞 舞台クリエイティブ賞受賞。


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主催:一般社団法人サンプル 松井周の標本室 有限会社quinada
共催:株式会社アプレシア
運営:株式会社アプレシア
助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京