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『ヘンゼルとグレーテル』初日 松井

2015.07.28

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『ヘンゼルとグレーテル』、前日のプレス向け公演とレセプション(上郷地区のみなさんとともに)を経て
26日に無事初日を開けることができました。

前日の公演の時には、動物の鳴き声(動物が迷い込んだ!と本気で思ってしまった)のような音と金属音が終始していたり、
仕掛けのトラブルなどもあり、客席で気絶しそうになったのだけれど、
原因が特定できて解決し、また、俳優が動きも滑らかになり、
いい初日を迎えることができた。

越後妻有トリエンナーレのイベントということもあり、
通常の劇場受付の場合と違い、
ふらっと立ち寄ってくださる観客が多いということも
わかった。
当日券40枚出た。

昨日一日、芸術祭の作品を車で見てまわって、
特に、「ファウンド・ア・メンタル・コネクション3 全ての場所が世界の真ん中」
http://www.echigo-tsumari.jp/artwork/found_a_mental_connection_3_every_place_is_the_heart_of_the_world
という作品を観ているときの自分の精神状態が心地よかった。
たぶん夕食時や風呂に入る頃の、日没間際に集落全体の家々に
編笠で作ったランプの光が灯る。
「ご飯いっぱい食べた!」とか「バスタオル持ってって言ったでしょ!」という言葉が
聞こえてきたりして、異空間の感じとノスタルジーに襲われた。

『ヘンゼルとグレーテル』でもそんなふうに感じて貰えたらなあと思う。
間口を広くしてあの童話の世界に入ってもらって
そこから少しずつ異空間に。そしてまた戻ってきてもらうような。
しっかりフィクションの世界の住人としてそこにいるという感じを
強めていきたい。