01 上演

標本(複写)

所要時間
約50分
作・演出
松井周
出 演
金子岳憲
「標本室」というコミュニティから「標本空間」という場所が生まれたので、そこにはやっぱり「標本」がいるだろうと、このタイトルをつけました。標本とは自分のことです(作品の内容は僕個人とは関係ありませんが。)僕は自分が何のオリジナルな思想もない、センスもない、一塊の肉に過ぎないと思っています。だから、新しいものにはすぐに飛びつくし、飽きるし、また別のものに飛びつくしと、フラフラしっぱなしです。よく見えてないので色んなとこぶつけてます。このどこかニセモノっぽい自分を肯定も否定もせずに、かなり薄暗い未来に放してやりたいと思っています。
ごゆっくり御覧ください。
松井周 写真

松井周 マツイ シュウ

1972 年、東京都生まれ。劇団「サンプル」主宰。2011 年『自慢の息子』で第 55 回岸田國士戯曲賞を受賞。
松井周が描く猥雑かつ神秘的な世界の断片を、俳優とスタッフが継 ぎ目なく奇妙にドライブさせていく作風は、世代を超えて広く支持を得ており、New York Times で「最も注目すべき演出家」と紹介された。

〈選書〉

『像』(別役実)
『生存する意識――植物状態の患者と対話する 』(エイドリアン・オーウェン)